概要

石巻地域の中高生が「自分の興味関心・好き・自分らしさ」を見つけるきっかけづくりを目的に、市川力 氏((一社)「みつかる+わかる」代表理事、元 慶応義塾大学SFC研究所上席所員)が開発したワークショップを出前授業とし
て実施しています。

高校の必修科目となった「総合的な探究の時間」や、中学校での「総合的な学習の時間」。教育現場では「生徒が自分の興味関心を見つけられない」「いきなり地域の課題解決を求められてピンとこない」という壁に直面しています。

本プログラムは3つの特色があり、生徒の探究心を引き出す基礎作りに繋がります。
1.「なんとなく」から始める探究学習:正解や課題解決を急がず、まずは自分の「違和感」や「好奇心」に蓋をしないことで、探究の基礎となる観察力を鍛えます。

2. 対話を生む「知図」の力:描いた知図を共有することで他者の視点に出会い、自分の発見を認めてもらうことで「自己効力感」の向上に繋がります。

3. 地域との自然な接点創出:知図(=自分なりの発見)を媒介として、コミュニケーションが苦手な生徒でも、地域の大人と自然に対話できる関係性を生み出します。

「Feel度Walk(フィールドウォーク)」とは

誰もが持っている「なんとなくセンサー」を働かせ、ちょっと気になるモノ・コト・ヒトを探して〝散歩〟のように歩き回ることです。
あてもなく歩き回る中で、偶然見つけた「なんとなく」気になる対象をたくさん写真を撮ることで「Feel度=感度」を高めていきます。

「知図(ちず)」とは

Feel度Walkで見つけたたくさんの「なんとなく気になる」対象を、よく観察して書き残した「図」を「知図」と呼びます。
スケッチやメモで書き記した「知図」を仲立ちとして他者と共有することで、自然と対話が生まれ、それぞれの発見・表現を愛で合い、学び合う場が生まれます。
撮った写真をよく観察しながらスケッチする中で、観察力・発見力・表現力を高めることができ、自分なりの発見をシェアすることで「自己効力感」向上にも繋がります。

■ 実施の様子・参加者の声

今年度実施した市内4校(のべ約500名以上参加)の事後アンケートでは、以下のような生徒たちの内面の変化や、探究への第一歩につながったという声が多数ありました。

  • 「今まで素通りしてきたものやこと、気になっても調べなかったことが明らかになって『なんとなく』を大事にすることの大切さを学びました」(石巻西高校)
  • 「なんとなくを自分の中でしっかり言葉にすると、自分でも知らなかった自分が見えてくる」(石巻高校)
  • 「どんな小さなことでも気になったらとりあえず写真に残してみる!!これができて新しい学校の謎を見つけました」(石巻中学校)
  • 「自分が知らないだけで周りに面白い物がいっぱいあった」(山下中学校)

あてもなく歩き、「なんとなく」気になったものをたくさん集めて知図を描く。
それを級友と共有する中で、「同じ景色でも人によって見え方が違う」という面白さに気づき、日常の些細な違和感から自発的な問いを立てる姿勢が着実に育まれています。

実施実績

(2026年11月時点)

2026年度
石巻市立石巻中学校
石巻市立湊中学校
石巻市立山下中学校
石巻市立桜坂高等学校
宮城県石巻西高等学校
宮城県石巻高等学校

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