今月のWebマガジンは、高校生が地域の課題解決に挑む「まきボラプラス」や、中高生の「やってみたい」を形にする「ムムム!」の活動をご紹介します。
まちの中で生まれている、小さくも確かな変化をぜひご覧ください。
1.「まきボラプラス」高校生のアイデアが、まちを動かす
8月からスタートした実践型・長期型ボランティアプログラム「まきボラプラス」。
今回は、高校生たちが地域の企業や団体とともに取り組んでいる挑戦の様子をご紹介します。
まきボラプラスとは?
「まきボラプラス」は、通常の「まきボラ」から一歩踏み込み、地域の企業や団体が抱えるリアルな課題を「ミッション」として設定し、高校生が自らアイデアを考え、その実現に向けて行動するプログラムです。
今年度は高校生4名が2チームに分かれ、石巻精機製作所と石巻赤十字病院を舞台に、それぞれの課題解決に向けて活動しています。
最初の3日間は、現場を知り、課題について学び、解決策を考える「アイデアフェーズ」。その後は10月末まで、週1回程度の活動を通してアイデアを形にしていきます。
石巻精機製作所|ものづくりの楽しさを、もっと多くの子どもたちへ
石巻精機製作所で取り組んでいるのは、「鉄を使ったものづくり」を体感できる子ども向けワークショップのアップデートです。
高校生たちは、小学生向けイベントの運営を手伝ったり、溶接・溶断などの仕事を体験したりしながら、ものづくりの魅力を学びました。
その経験をもとに行ったアイデア出しでは、「スノードーム」や「ミニ薪ストーブ」など、高校生ならではの新鮮な発想が次々と生まれました。
現在は、10月31日(土)に開催される「パンパク」でのイベント実施に向けて、アイデアを具体的な形にするための準備を進めています。


石巻赤十字病院|10年後も安心して医療を受けられる地域を目指して
石巻赤十字病院でのミッションは、地域医療の課題を学び、その解決に向けて市民の皆さんに情報を届けることです。
最初の3日間では、石巻赤十字病院や石巻健育会病院の見学を通して、地域の医療機関が担う役割や、地域医療が直面している課題について学びました。
その後のアイデア出しでは、「病院版キッザニア」「高校生向けのチラシ」「VR体験」など、さまざまな提案が生まれました。
試行錯誤を重ねた結果、現在は地域医療の課題や石巻赤十字病院の役割をわかりやすく伝えるための「4コマ漫画」を制作しています。
難しく感じられがちな地域医療の話題を、より多くの人に身近に感じてもらうための挑戦が続いています。


高校生と地域の大人、双方に生まれる学びと変化
活動に参加した高校生からは、こんな声が届いています。
「事業所の方との意見交換やアイデア出しを経験したことで、グループディスカッションが簡単に思えるくらい練習になった」
「将来は看護師になりたいと漠然と思っていたけれど、訪問看護師という仕事を知り、新たな目標ができた」
「将来なりたい職業の現場を見学できて、とても良かった」
普段の学校生活ではなかなか得られない経験が、自分の可能性や将来の選択肢を広げるきっかけになっているようです。
そして、学びや変化が生まれているのは高校生だけではありません。
受け入れ先でも、高校生ならではの新鮮なアイデアや新しい視点に触れることで、担当者自身の考え方がアップデートされているという声が聞かれます。
また、日々の業務の中ではなかなか手を付けられなかった取り組みを、高校生と一緒に前に進めることにもつながっています。
高校生が地域の大人から学ぶだけでなく、地域の大人も高校生から学ぶ。
そんな双方向の関係が生まれていることも、まきボラプラスの大きな魅力です。
10月末に向けて、両チームの活動はいよいよ佳境に入ります。高校生たちの挑戦がどのような形になるのか、ぜひ引き続き見守っていただけたら嬉しいです!
2.中高生の「やってみたい」が、形になってきた!
こんにちは、スタッフの佐々木です!
中高生が自分の「やってみたい!」を考え、実行していくプログラム「たくらむ・いどむ・たのしむ ムムム!」。
8月から活動をスタートした2期生11人の、それぞれの「たくらみ(挑戦)」が少しずつ形になってきました。
「国際交流をしたい!」から始まった田代島での挑戦
ある高校生が話してくれたのは、「国際交流をしたい」という思い。
そこで私たちは田代島に向かい、外国人観光客に英語で話しかけ、相手の国について教えてもらうことに挑戦しました。
最初は「どう話しかけたらいいんだろう」と戸惑っていた高校生。しかし、一度サポーターと一緒に会話してからは、自分からどんどん挑戦するようになりました。
緊張しながらも、相手の話を聞いて英語で質問を返し、少しずつ会話を続けていく姿が見られました。
後日の振り返りでは、
「次はもっと会話を続けられるようにリスニングを頑張りたい」
「他の国の文化をもっと知りたい」
と話してくれました。
その表情からは、今回の経験が本当に楽しかったことが伝わってきました。
一歩踏み出してみたからこそ、次の「もっとやってみたい」が生まれる。
そんな瞬間に立ち会い、挑戦をお手伝いできたことを、とても嬉しく感じています。
ほかにも、さまざまなたくらみが動き出している「ムムム!2期生」。
2027年2月には成果発表会も予定しています。中高生たちがどんな挑戦を形にしていくのか、ぜひ楽しみにしていてください!
3.若者の挑戦を、まちぐるみで応援する。マンスリーサポーター募集中!
2025年には、のべ174名の中高生が参加した「まきボラ」。
地域でのボランティア体験を通して、普段の生活では出会えない人や仕事、価値観に触れながら、「地域の良さ」と「自分の好き」を見つけ、将来の選択肢を広げていくプログラムです。
そんな「まきボラ」の活動をこれからも続けていくため、現在、継続的に活動を応援してくださる「まちひとマンスリーサポーター」を募集しています。
皆さまのご支援が、若者の新たな一歩につながります
いただいたご支援は、中高生が安心して挑戦できる活動環境の整備や、その挑戦に寄り添い、背中を押す「まきボラサポーター」の育成費として大切に活用させていただきます。
若者が地域の人と出会い、新しい世界を知り、自分らしい一歩を踏み出していく。
そんな経験を、石巻の当たり前にしていきたいと考えています。
「石巻の若者たちが、もっと自由に、自分らしく挑戦できる地域をつくりたい」
この思いに共感し、若者の挑戦を一緒に支えてくださる仲間を心よりお待ちしております。
関連リンク
4.「まきボラ2027春」受け入れ先の募集が始まりました!
高校生が地域の企業や団体でボランティアを体験する「まきボラ」。
2027年春の開催に向けて、高校生たちの挑戦を受け入れてくださる企業・団体の募集が始まりました!
普段の学校生活では出会えない地域の大人や仕事に触れることは、高校生にとって新しい興味や可能性を発見するきっかけになります。
また、受け入れる側にとっても、高校生の率直な声や新しい視点に触れ、自分たちの仕事や地域との関わりを見つめ直す機会になるかもしれません。
「まきボラ2027春」受け入れ概要
実施日程
2027年3月3日(水)〜7日(日)、12日(金)〜13日(土)、15日(月)のうち、受け入れ可能な日
募集数
最大20事業所
受け入れ内容
1事業所あたり最大2つのボランティア活動
1つの活動につき1〜3日以内、1日3〜8時間
受け入れ人数
1回につき高校生・大学生2〜6名
当日はインターン1名が同行します。
活動場所
各事業所が指定する場所
「高校生と一緒に何か取り組んでみたい」「地域の若者たちと関わる機会をつくりたい」という企業・団体の皆さま、ぜひご検討ください。
詳しい内容や受け入れに関するご相談は、一般財団法人まちと人とまでお問い合わせください。
5.編集後記|餃子よりシュウマイ派
こんにちは!10月号から「まちと人と便り」を担当する阿部です。
先日、スタッフみんなで蒸籠で蒸した手作りシュウマイを食べました。
きっかけは、自宅でシュウマイを作ってみたら、あまりにも美味しくて感動したこと。
「これはぜひスタッフのみんなにも食べてほしい!」と思い、一緒に楽しむことにしました。
家庭で餃子を作るのは比較的一般的ですが、シュウマイってなぜか「買って食べるもの」というイメージがありませんか?
でも実は、材料も工程もシュウマイの方がずっとシンプル!
包むのも簡単で、一度にたくさん作れるので、お腹いっぱい食べたいときにもぴったりです。
蒸したてのシュウマイは格別の美味しさ。
ぜひ皆さんも、おうちで手作りシュウマイに挑戦してみてください!
まちと人との活動をもっと知る
一般財団法人まちと人とでは、若者と地域が出会い、互いに育ち合うさまざまな活動を行っています。
日々の活動の様子やイベント情報は、こちらからご覧いただけます。
これからも、若者とまちの間に生まれるさまざまな物語をお届けしていきます。
次回の「まちと人と便り」も、どうぞお楽しみに!